柿原 達 様【山川バンブーパーク】

『放置竹林を笑い声が響く場に再生

放置されている竹林を見て「ちょっと手入れしたら京都のようなきれいな竹林になるのになぁ」と思い、近所に住んでいる人間として市に話をしに行ったんです。そうしたら結果的に自分が手入れすることになってしまいました。コロナ禍でもともと定年後にやろうと思っていた仕事をするタイミングもずれて時間はたっぷりあったので。市の支援も受けられるようにNPO法人も立ち上げました。

竹林を子どもたちが遊べる場所にするための手入れのほかに、竹を使っての産業もはじめています。一つは幼竹を使っての国産メンマづくり。まだ改良をくりかえしていますが、2022年の6月に20kgの樽10個分塩漬けにして、学校や施設で試食してもらい商品化をしたいと思っています。そのほか、伐採した竹をチップやパウダーにし、自然発酵させて堆肥や肥料として使えるようにと考えています。

バンブーパークのコンセプトは「美化と再生」。もともとは防災などの目的で植林された竹が、大学の先生や知識を持った人とコラボして有効に利活用されるように、利用方法のアイデアを生み出ことを楽しんでいます。バンブーパークの手入れは自分の頭の中で考えるのではなく、竹の密集具合などを見て“竹の声を聞きながら”進めて行こうと思っています。

生産者名:
柿原 達

《栽培作物》竹 《自農地で見られる生き物》アゲハチョウ、オニヤンマ、トカゲ、ムカデ