中原 一 様

『小さな圃場で実践する循環型農業

以前勤めていた会社で自然と関わることがあり、「あぁ、農業を仕事にするっていう選択肢もありだなぁ」って。そう考えていると農業という仕事が視野に入ってきました。今の圃場は令和元年から借りています。水の確保だけは不便で、農業用水は南小松島駅前の湧水を汲んで使用していますが、それ以外は成分や水はけなどの環境はとてもいい場所です。

圃場では、オクラやブロッコリーを中心に葉物や根菜を栽培しています。農薬を使わないためにコンパニオンプランツやバンカープランツを用いたり、残渣を燃やして畑に漉き込んだりと小さい圃場ではありますが、その中で循環型の農業を実践しています。自然の中で野菜を栽培するスペースだけ手を加え、それ以外はできるだけ自然の状態を保っています。必要以上に手を加えるといろいろな弊害が出るんではないかと思います。

農薬不使用で農業をしようと考えたのは、母方の祖父が農薬を使用しないで農業をやっていたということを聞いたから。その知識を学びたいこともあって小松島の有機農業サポートセンターに入学しました。それでますます農薬不使用や、有機農業に興味が沸いた感じですね。

今後の目標は圃場の規模を大きくしていくこと。大きくするからといって現在の農業スタイルを変えるつもりはありません。慣行栽培をしている人とは意見の相違が起きることもありますが、農薬を使わないことは誰に言われても絶対に曲げませんよ。

生産者名:
中原 一

《栽培作物》オクラとブロッコリーを中心にトマト、葉物や根菜 《自農地で見られる生き物》カエル、ミミズ、チョウ、カマキリ 《守りたい生き物》赤とんぼ、カエル、メダカ