『講習をきっかけに生き物を守る農業を』
現在は、あちこちの耕作地も借り米とブロッコリーを主に栽培して、肥料には牛糞など使い、野菜の甘みを引き出す工夫をしています。
認証制度に取り組んだきっかけは、すきとく新規契約農家の講習会で講師から縄文時代の土器に農業の様子と生き物の絵が描かれていると教わり、外来種ではなく、昔からいる在来種を守らなければと思ったからです。テレビなどでも「絶滅危惧種」という言葉をよく聞き、以前から関心が無かったわけではないのですが、なかなか行動につながりませんでした。今回講習会を聞いて、その思いが農業の仕方につながりました。
最近は、異常気象が農産物にも大きな影響を与え、特に今年は神頼みするほど多くの虫が出ました。また、水田ではイノシシが稲苗を踏み倒したり、収穫前の米を食べるので、たくさんの費用や手間をかけて地域が協力し合いながら柵や網の対策を行っています。
11月から6月のブロッコリー出荷時期以外にも出荷する芽キャベツに挑戦しようと考えています。昔はダイコン、ハクサイなどが主流でしたが、最近はカラフルな野菜が人気なので、新品種にも挑戦したいと思っています。この夏はサニーショコラやゴールデンタイムというトウモロコシ品種を手掛けました。キュウリやオクラ、タマネギなどにもオレンジ色の目立つ認証シールを貼って出荷しています。